知覚過敏のリスクとは?
梅雨入りのニュースが気になる季節となりました。梅雨冷えの折りから、風邪などお召しになりませんようご自愛ください。今回は知覚過敏についてです。
知覚過敏は
◆歯の削れ(咬耗) ◆ヒビ ◆ゴシゴシ磨きで摩耗
◆歯ぐきがやせて根面が露出する ◆古い詰め物との隙間 ◆古い詰め物の周りの欠け
◆新たに詰めた歯の神経の興奮 ◆すっぱい飲食物や胃液による酸蝕
◆噛みしめなどによる楔状の欠け
などから刺激が入りこんでいる可能性があります。
それらを検討して原因を探ります。
知覚過敏といっても、生活習慣を変えれば治る軽度のものから、神経を取る必要のある重度のものまで、原因と深刻度はさまざまです。
小さな処置から試し、段階的に原因を鑑別しながら進めます。
STEP0
◆日常生活に知覚過敏のリスクがないか問診し、検査と指導を行います。
STEP1
◆歯に色のつかない薬剤を塗ったり、コーティングしたりします。
STEP2
◆さらにガッチリと歯をシーリングします。
◆レジンで歯の表面を覆います。
◆マウスガードを使い歯ぎしりの影響を和らげます。
STEP3
◆ぶつかり合う歯の噛み合わせの調整を行います。
◆詰め物を詰め直します。
◆歯根を歯ぐきで覆うために再生療法や歯周外科を行います。
STEP4
◆神経を抜きます。(時には抜歯も)
知覚過敏のリスクをセルフチェックしてみましょう。
◆歯ぎしり・食いしばりしていませんか?
→過剰な力は歯のヒビ、欠け、咬耗、詰め物や被せ物の傷みの原因になります。自分では気が付かない癖です。就寝時にマウスガードの使用がおすすめでう。
◆ゴシゴシみがきしていませんか?
→強い力での歯ブラシは歯を摩耗させたり、歯ぐきをやせさせたりします。
◆歯みがき不足は大きなリスクです。
→歯垢が付着していると虫歯菌がその中に溜まります。歯の刺激を防いでくれるスメア層や再石灰層というものを溶かしてしまいます。
◆すっぱい物を摂り過ぎていませんか?
→すっぱい物は歯垢と同様、歯の表面にできるスメア層や再石灰化層を溶かします。正しい食べ方を歯科で教わりましょう。
◆水分補給にイオン飲料チビチビ飲んでいませんか?
→イオン飲料は酸性度が高く、チビチビ飲む度に歯が溶けやすくなります。
◆お口の中パサついていませんか?
→唾液は歯の表面にできるスメア層や再石灰層の沈着を助ける作用があります。唾液の分泌量が多い方が良いです。
いかがでしたか?
知らず知らずに続けている習慣や癖を早期に見直して、症状を改善させていきましょう。
西日暮里はやし歯科 院長